今更人に聞けない?有効求人倍率の見方とは

有効求人倍率とは、企業の求人による需要と、求職者の応募による供給の割合を占める数値のことを言う。具体的には、募集がかかっている仕事の数を、その仕事を求めている求職者の数で割った数値が有効求人倍率になる。そのため、有効求人倍率が1より多い仕事は需要に供給が足りておらず、逆に1よりも低い場合は供給過多で他の求職者と限られた椅子を巡って競うことになるのだ。これから会社を選ぶ時にはこの有効求人倍率を参考にすることで比較的受かりやすい業種を探す事ができるが、いくつかの注意点もしっかり把握しておこう。

まず有効求人倍率を算出するために利用されているデータは、ハローワークのものだけだという点である。もちろんそれだけでも非常に有効な情報ではあるが、求人情報はハローワークに限らず求人情報誌や転職情報サイトなどにも載っている。そうしたハローワーク以外の求人情報は有効求人倍率算出に使われていないため、転職サイトなども活用して就職活動を行う際には需要と供給に若干のズレが起きることもあるだろう。そのため、あらゆる求人情報サイトを参考にする場合は、有効求人倍率だけでなく他のデータも見ていくことが重要だ。有効求人倍率は2009年より年々右肩上がりに上昇を続けており、働き手の需要は非常に高くなっている傾向が見られる。求人が多い業種があったとしても、該当の業種の収益が本当にアップしていて待遇面も問題ないのかどうかを確認することが大切だ。それには景気動向指数という数値なども照らし合わせて考えるのことが、有効な手段と言える。